加ト吉の26日の決算発表とは、07年3月期連結決算が売上高、前年同期比9.5%増の3486億円、当期損失が98億円。不正会計問題で「事業に大きな影響はでていない」(金森哲治社長)というものだった。
08年3月期の連結決算予想は、営業利益が133億円(前年比31.0%増)と、06年3月期実績(133億6700万円)並みの水準まで回復を見込んでいる。
加ト吉は28日までの3日間続伸、一時44円高の758円まで買われた。大証が同社株の監理ポスト割り当てを28日付で解除したことで上場廃止リスクが後退した。
また、「日興シティグループ証券が同社の投資評価を『1S』(買い・投機的)から『1M』(買い・中リスク)に変更。目標株価も910円から960円に引き上げた」(市場筋)ことも買い安心感につながっている。
なお、東証および大証は27日、同社に対して改善報告書の提出を求めると発表している。
加ト吉をめぐる報道は次の通り。
・加ト吉、循環取引問題で、加藤前社長らに退職慰労金なし(06/14)
・加ト吉、「財務諸表は適正」で急反発(銘柄ボード)(06/20)
・加ト吉、最終赤字109億円(06/20)
・豚混入「牛ミンチ」出荷、北海道の業者、コロッケなど流通(06/20)
・苫小牧の業者、豚混入「牛ミンチ」出荷――道が立ち入り(06/21)
・偽装ミンチの会社に農水省、立ち入りへ、JAS法違反の疑い(06/21)
・ミートホープ、豚混入「牛ミンチ」、小売り各社、撤去拡大(06/22)
・ミートホープ原料、「牛肉コロッケ」なのにDNA鑑定で牛肉検出なし(06/23)
・北海道加ト吉工場長、「廃棄」コロッケ横流し(06/25)
・食品トレーサビリティー、悪意には勝てず―ミート社偽装、高まるハードル(06/26) ・日本経団連、加ト吉相談役が理事辞任(06/26)
・加ト吉、北海道加ト吉を完全子会社化(06/27)
・加ト吉、過去の決算訂正、循環取引、損失172億円(06/27)
・加ト吉、「循環取引」損失172億円、過去5年間の決算を訂正(06/27)
加ト吉の不明朗な「循環取引」による架空売上の計上問題は、創業家の加藤社長ら取締役3人が引責辞任、大株主の日本たばこ産業(JT)出身の金森哲治副社長(58)が社長に昇格する人事により、難を脱し、今回のミートホープ社のミンチ偽装でも株価には影響が出ていない。ただし、今回の決算見通しには偽装による損害が計上されていないので、今後膨らむ可能性はある。
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