2014年07月05日

野々村県議の号泣記者会見と300万円の行方

どのチャンネルを回しても野々村竜太郎兵庫県議の記者会見での号泣、300万円の不明瞭な支出が独占している。1 年間に日帰り出張が195回もあり、物理的にありえない。これをワイドショーは面白おかしく茶化して報道している。

「 政務活動費 」から300万円もの支出をしながら、領収書は一切なく、出張報告もなく、記者会見でも誰と会ったかは秘密、何をしに行ったのかも語れない・・・あげくの果てに支離滅裂なことを口走りながらの号泣・・・

野々村県議の不正偽装(おそらく)は加ト吉の不正会計問題やミートホープ偽装と根っこは同じであろう。ワンマン経営者のしたい放題とそれにストップをかける社内コンプライアンスの欠如、目を覆うばかりである。

中小企業のコンプライアンスが企業ではなく個人である佐村河内守のケースを、個人企業の不祥事ケーススタディとして取り上げている。せめて弁護士と十分に事前打ち合わせをして記者会見に臨むべきであった。

記者会見では300万円の返却と世間を騒がせたことへの陳謝、これはぜひ必要だったのに、号泣でかわそうとはいい度胸である。あれは計算ずくの演技だったのだろうか?

この様子は世界中に配信され、まったくもって日本の恥さらし。それにしてもマスコミはなぜ号泣開始とともに不正請求の追求をやめたのか? 呆れたのか、野々村県議が気持ち悪かったのか・・ マスコミも失態をさらしたと思う。


posted by COOP at 23:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月30日

加ト吉の株価と新体制への評価

6月30日時点での加ト吉の株価は734円。今年の最安値635円(5月31日)より100円も高い。加ト吉の株はミートホープ社の偽装事件に巻き込まれたものの、株価を見る限り、まったく影響を受けていないようだ。

加ト吉の26日の決算発表とは、07年3月期連結決算が売上高、前年同期比9.5%増の3486億円、当期損失が98億円。不正会計問題で「事業に大きな影響はでていない」(金森哲治社長)というものだった。
08年3月期の連結決算予想は、営業利益が133億円(前年比31.0%増)と、06年3月期実績(133億6700万円)並みの水準まで回復を見込んでいる。

加ト吉は28日までの3日間続伸、一時44円高の758円まで買われた。大証が同社株の監理ポスト割り当てを28日付で解除したことで上場廃止リスクが後退した。

また、「日興シティグループ証券が同社の投資評価を『1S』(買い・投機的)から『1M』(買い・中リスク)に変更。目標株価も910円から960円に引き上げた」(市場筋)ことも買い安心感につながっている。

なお、東証および大証は27日、同社に対して改善報告書の提出を求めると発表している。

加ト吉をめぐる報道は次の通り。

・加ト吉、循環取引問題で、加藤前社長らに退職慰労金なし(06/14)
・加ト吉、「財務諸表は適正」で急反発(銘柄ボード)(06/20)
・加ト吉、最終赤字109億円(06/20)
・豚混入「牛ミンチ」出荷、北海道の業者、コロッケなど流通(06/20)
・苫小牧の業者、豚混入「牛ミンチ」出荷――道が立ち入り(06/21)
・偽装ミンチの会社に農水省、立ち入りへ、JAS法違反の疑い(06/21)
・ミートホープ、豚混入「牛ミンチ」、小売り各社、撤去拡大(06/22)
・ミートホープ原料、「牛肉コロッケ」なのにDNA鑑定で牛肉検出なし(06/23)
・北海道加ト吉工場長、「廃棄」コロッケ横流し(06/25)
・食品トレーサビリティー、悪意には勝てず―ミート社偽装、高まるハードル(06/26) ・日本経団連、加ト吉相談役が理事辞任(06/26)
・加ト吉、北海道加ト吉を完全子会社化(06/27)
・加ト吉、過去の決算訂正、循環取引、損失172億円(06/27)
・加ト吉、「循環取引」損失172億円、過去5年間の決算を訂正(06/27)

加ト吉の不明朗な「循環取引」による架空売上の計上問題は、創業家の加藤社長ら取締役3人が引責辞任、大株主の日本たばこ産業(JT)出身の金森哲治副社長(58)が社長に昇格する人事により、難を脱し、今回のミートホープ社のミンチ偽装でも株価には影響が出ていない。ただし、今回の決算見通しには偽装による損害が計上されていないので、今後膨らむ可能性はある。

【追記】ミートホープの食肉偽装問題は、現在(2013.6.30)Wowwowにてドラマ化されている。「震える牛
」である。ご視聴をお薦めする。
posted by COOP at 19:12| Comment(38) | TrackBack(202) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月29日

加ト吉のウソ・ホント

加ト吉の冷凍エビフライは誰でも知っている。それほど、加ト吉は冷凍食品、冷凍水産品のメーカとしての知名度が高い。

加ト吉の本社は香川県観音寺市。社名加ト吉は創業者加藤吉次郎にちなむ。加藤吉次郎が観音寺で営んでいた水産加工の個人商店が母体である。1956年に加ト吉を設立し、冷凍エビフライで業績を伸ばした。積極的にM&Aを進め、レオマワールド、カネボウ・カップ麺部門、京樽を次々と買収し、再建してきた。

56年の創業以降、51年にわたって増収を続ける高成長企業としてつとに加ト吉は有名だったが、今春に過去6年に及ぶ巨額の架空売上を計上していることが発覚した。その総額は1061億円。ライブドアなど足元にも及ばない。

そして、今回、ミートホープの偽造ミンチ問題に端を発し、子会社の北海道加ト吉にも不正が発覚した。

高成長の優良企業、冷凍エビフライの加ト吉の作られたイメージは色濃い。加ト吉のウソ・ホントを検証し、この会社の株価などを総括する。


ミートホープの偽造ミンチ問題における加ト吉の責任


ミートホープの偽装問題は、ミートホープに見るコンプライアンスのあり方に詳しい。参照されたい。この問題における加ト吉の責任は次の通り。

・冷凍牛コロッケのミンチに牛肉以外のものが混じた件に関しては、現行法では加ト吉に責任はない。
・北海道加ト吉の前工場長(24日解任)が、製造過程で余った本来廃棄すべき冷凍コロッケを、ミートホープに無断で販売し、販売計上せず、社内の懇親会に利用していた。
・加ト吉には消費者からの苦情や問い合わせが1日200〜300件のペースで来ているという。

加ト吉の架空売上計上1061億円


同社は4月下旬、実際に商品が動いていないのに伝票だけを動かす「循環取引」という手法で、売り上げを水増ししていた事実を発表。その後、社内調査や監査に時間がかかり、決算の訂正が遅れていた。

加ト吉は01〜06年度の連結売上高の最終的な水増し額は当初の984億円から1061億円に膨らんだ。この影響で、01〜06年度の税引き前当期利益も計18億円の減額修正。回収が懸念される債権が142億円、不良在庫の評価損は29億円になった。

07年3月期連結決算は、売上高が前年同期比9.5%増の3486億円、当期損失が98億円。不正会計問題で「事業に大きな影響はでていない」(金森哲治社長)という。08年3月期の連結業績は売上高3030億円、当期利益67億円の見通し。

加ト吉の責任のとりかた(株主総会にて)


加ト吉は98億円の赤字を計上した不正な循環取引や、子会社の北海道加ト吉が絡む食肉偽装事件について金森哲治社長が陳謝。9人の取締役のうち金森社長らJT出身者2人を除く7人が退任し、社外取締役3人を含む4人が新任となる選任案が承認された。

金森哲治社長は創業社長の退陣を受け、この4月に着任したばかり。「不適切な取引行為や北海道加ト吉の豚肉混入事件で株主に多大な迷惑、心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪。「まず食品の信頼回復を行う。また、過去には策定しなかった中期経営計画を来期から実行して、業績の回復を図る」と説明している。

株主総会における議事の混乱はなかった。金森新社長は今回のミンチ偽装問題の責任はとらないようだ。

加ト吉の本当の責任


架空売上を計上するような会社だった加ト吉が、ミンチ偽装事件に巻き込まれたのは当然のことのように思われる。経理すら管理できない会社が品質をコントロールできるわけがない。ましてや取引先の原料の品質である。

しかし、現行法は原料の品質まで求めていないとしても(これは法改正が検討された、)食を預かる会社としては取引先の品質を管理するのは当然だし、そもそもミンチという工程くらい内部で行うべきであろう。


posted by COOP at 17:44| Comment(0) | TrackBack(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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